新型コロナウイルスの影響はハウスメーカーにも大きな影響を与えています。
ハウスメーカーの販売戸数の推移を見てると傾向が見えてきます。
日本経済新聞社のデータで一番新しい販売戸数のランキングが2020年のデータが最新で、ベスト10のご紹介と2019年からの変化をご紹介します。
第10位・大和ハウス工業
第10位は大和ハウス工業で7019戸です。
2019年は9位で7983戸でしたので964戸戸数を減らしています。12%程度戸数を減らしています。
第9位・住友林業
第9位は住友林業で8047戸です。
2019年は10位で7738戸でしたので309戸戸数を増やしています。4%程度戸数を増やしています。
第8位・旭化成ホームズ
第8位は旭化成ホームズで8331戸です。
2019年は7位で9128戸でしたので797戸戸数を減らしています。9%程度販売戸数を減らしています。
第7位・オープンハウス
第7位はオープンハウスで9126戸です。
2019年は8146戸でしたので980戸戸数を増やしています。12%程度販売戸数を増やしています。
第6位・積水化学工業
第6位は積水化学工業で9555戸です。
2019年は10200戸でしたので645戸戸数を減らしています。6%程度販売戸数を減らしています。
第5位・タマホーム
第5位はタマホームで9786戸です。
2019年は9510戸でしたので276戸戸数を増やしています。2%程度販売戸数を増やしています。
第4位・積水ハウス
第4位は積水ハウスで10369戸です。
2019年は13252戸でしたので2883戸歩数を減らしています。22%程度販売戸数を減らしています。
第3位・一条工務店
第3位は一条工務店で12149戸です。
2019年は14105戸でしたので1956戸戸数を減らしています。14%程度販売戸数を減らしています。
第2位・PLT
第2位はPLTで12742戸です。
PLTはパナソニックとトヨタ自動車の住宅事業を統合した会社で、パナソニックホームズとトヨタホームとミサワホームが主な住宅会社です。
2019年は14497戸でしたので1755戸戸数を減らしています。12%程度販売戸数を減らしています。
第1位・飯田グループホールディングス
第1位は飯田グループホールデンングスで43793戸です。
2019年は42793戸でしたので1000戸戸数を増やしています。2%程度販売戸数を増やしています。
販売戸数ランキングの推移からの傾向
高価格帯の住宅会社は住友林業が4%程度販売戸数を増やしていますが、一条工務店・PLT・積水ハウス・積水化学工業・旭化成ホームズ・大和ハウス工業と1割以上販売戸数を減らしています。特に積水ハウスが2割以上販売戸数を減らしているのが注目されます。日本では失われた30年で毎年年収が減っていることも影響してか、高価格帯の住宅は数を減らしています。戸数は減っているものの邸宅シリーズのような更に高級な路線の住宅は売れているとは思います。
高価格帯は大半が販売戸数を減らしている中、ハウスメーカーの中ではコストが安い飯田グループホールディングス・タマホーム・オープンハウスは販売戸数を増やしています。高価格帯のハウスメーカーの戸数は減っている中、飯田グループホールディングスやオープンハウスのような分譲住宅を得意にしている分譲系の住宅会社は伸びています。土地とセットでコストパフォーマンスを求めている購入者が多いと思われます。
ただ最新のデータは2020年ですので、ウッドショックや半導体不足で更に住宅の価格は高くなったので、全体的に受注は一腹感が出ていると思います。
2022年は更に建築資材や設備の値上げで値段は更に高くなると見込まれます。
地域ビルダーとの価格競争は激化すると思われます。
住宅会社の明確な特徴やブランド化・優秀な人材確保などで住宅業界は更に戦国時代になると思います。
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