2022年【地震警戒ゾーン】5つのエリア

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西日本に住んでいる方だと、先月1月22日の深夜に地震で目が覚めたとき方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

その九州の宮崎沖の日向灘地震は大分県と宮崎県で震度5強、熊本県と高知県で震度5弱を記録し、私が住む香川県でも震度3でした。揺れていた時間もまあまあ長く感じました。

その日向灘地震を3日前に予測していた方がいらっしゃります。

数々の地震予測を的中させてきた測量学の世界的権威の村井東大名誉教授です。

1月19日の有料メルマガ「週刊MEGA地震予測」で、2月17日頃までと時期を明示し、宮崎、熊本、鹿児島3県での地震に警戒を呼びかけていました。

MEGA地震予測は、国土地理院が全国約1300か所に設置した電子基準点のGPSデータを使い、地表の動きをとらえ、基準点の1週間ごとの上下動の「異常変動」、長期的な上下動の「隆起・沈降」、東西南北の動きの「水平方向の動き」の3つの主な指標を総合的に分析した予測です。AIによる危険度判定や、衛星画像の解析も導入しています。

なかなか地震の予測は難しいですが、地震はプレートという大きな岩盤同士がぶつかり合う時に生じる力で起きています。

測量データの地表の動きを解析したMEGA地震予測は実際に日向灘地震も予測していため、今回はこの村井東大名誉教授がAIを駆使して予測して弾き出した今後の5つの警戒ゾーンをご紹介します。

危険度第5位・首都圏警戒ゾーン

2021年10月の千葉県北西部地震では、首都圏の広い範囲で震度4以上の揺れが観測されました。長期的な上下動の『隆起・沈降』は千葉県北西部地震の震源である千葉県中央部だけが地震後も広い範囲で沈降しています。『水平方向の動き』では、1月中旬に千葉県南部、神奈川県、伊豆諸島で大きな動きが見られ、2021年12月初旬には富士山でも周囲と異なる大きな動きが見られ首都圏に危険度が高まり警戒が必要です。

危険度第4位・北信越警戒ゾーン

新潟県にある電子基準点「高柳」で7センチ以上の「異常変動」が観測されています。『隆起・沈降』では、この数か月、石川県、福井県の両県全体と長野県の一部が沈降しています。『水平方向の動き』では、長野県と新潟県の県境周辺で動きの向きが変わっており、その境目に歪みが溜まっていて、北信越は最新のAIによる危険度判定でも東北に次ぐ全国3位となり、MEGA地震予測での危険度は第4位となっています。

危険度第3位・南西諸島警戒ゾーン

沖縄県にも、いつ大地震や大津波が襲ってきてもおかしくない状況のようです。『水平方向の動き』では、1月中旬に沖縄本島と大東諸島が通常の向きとは正反対の動きになっていて、これまでにない動きで周辺が不安定のようです。南西諸島は最新のAIによる危険度判定で全国1位となっており、注意が必要です。

危険度第2位・東北警戒ゾーン

東北は2021年9月初旬に『異常変動』がまとまって見られました。一斉に異常変動が観測される現象は、大地震の起きる半年ほど前に見られる傾向があります。『隆起・沈降』では、岩手県、宮城県、福島県が隆起する一方、12月上旬から秋田県と山形県の沈降が進み、その境目の奥羽山脈周辺に歪みが溜まっていると考えられています。東北でも衛星画像の解析で地震の前兆と思われる異常が観測されています。

危険度第1位・北海道東部警戒ゾーン

この地域では、2003年に最大震度6弱の十勝沖地震が起きています。『隆起・沈降』では、根室半島から釧路までの広い範囲で沈降が続いています。これは大地震の直前に確認されることが多い兆候です。また1月中旬には釧路にある民間の基準点で『異常変動』が見られました。この地点で異常が観測されるのは非常に稀です。衛星画像の解析でも、九州と同じ異常が観測されていて、再び十勝沖地震と同程度の地震が起きるのではないかと危惧されています。

住宅の設計について

1月22日の日向灘地震と近々起こると言われている南海トラフの地震の関係を調べていたら、測量学から予測しているMEGA地震予測では南海トラフの起こす地震は予測されていませんでした。

それでもいつ起こるか予測しにくい地震ですので、普段の住宅の設計でも配慮して設計していこうと思います。

熊本の震度7が1週間以内に2階きた地震で、住宅が多くの被害を受け、新耐震基準の建物でも倒壊しています。熊本地震以降の住宅の設計上で注意することも、このサイトでご紹介していきます。

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