住宅価格高騰【2022年4月以降の建材値上げ】

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新型コロナウイルスの影響で住宅の価格は大きく値上がりしました。コロナウイルス蔓延になって既に値上がりした住宅関連の建材と、2022年4月以降値上がりする建材についてご紹介します。

 

住宅価格高騰の背景

コロナウイルスが蔓延し始めた2年前の2020年と、2022年3月の現在では、住宅の価格は7%から10%程度は値上がりしています。

住宅は価格が高いので10%の値上げになると、2000万円の住宅が2200万円に既に値上がりしたということなので、食料品や衣料品や自動車などの比べるとかなりの値上げになっている状況です。

しかし、この値上げの状況はまだまだ止まりそうになく、今年2022年4月以降に値上がりしそうな建築材料がかなりあります。

値段が高くなっている原因はいくつかありますが、主には円安と、製品の供給不足と、原油高騰による製造コストや運送コストの値上がりです。

円安についてはアメリカの金利上昇でドルが強くなり、日本円の価値が低くなったので、外国では価格が変わっていなくても、輸入すると価格実質値上げになってしまっている状況です。最近発表されたAppleのIPad Air第5世代も前回の第4世代とアメリカでの価格は変わっていないのに、日本での円安の影響で販売価格は5千円くらい高くなっています。同じことが住宅に利用する建材も輸入する時に円安で高くなってしまっています。

製品の供給不足はアメリカや中国を中心に世界的な建築ラッシュで木材や鉄などが日本にあまり入ってこない状況になり高値で取引されている状況です。

コロナウイルスのワクチンが世界の中で日本の接種率が遅れているのと同じで、世界の中のマーケットだと経済の弱い日本は商売として優先状況が低い市場に、バブル崩壊の失われた30年で変わってしまったとも言えます。

また、原油も産油国が増産しな買ったり、石油関連施設が多いアメリカ南部をハリケーンが直撃したこともあり、原油価格が高騰しました。さらに現在のウクライナとロシアの戦争で世界第2位の資源大国のロシアの影響が今後出そうな見通しです。

円安や製品の供給不足や原油の値上げはまだまだこれからも続きそうです。

すでに値上がりした住宅建材

2020年に比べて現在の2022年3月現在で住宅に使う建築材料で、既に値上がりしたものとしては、木材、鉄筋板金類は約20%値上がりし、コンクリートの材料のセメントや骨材、サッシは約10%既に値上がりしています。

これらの建築材料は現状ではコロナ前の価格に戻りそうな気配はいっこうにない状況です。

2022年4月以降値上がりする住宅建材

2022年4月以降に値上がりする建材を次にご紹介します。

値上がり率の高い建材としてはまずはクロスです。室内の壁の仕上げに使うクロスは20%程度の値上げの予定です。

次に10%程度の値上げ予定のものとしては、瓦屋根・断熱材・電線などの電設資材・木製建具・プラスターボードや防水シートや合板などの壁の中で使われる建材、作り付け家具などがあります。

値上がりの価格としてはまちまちですが、キッチンやユニットバスやトイレなどの住宅設備は3%〜最大40%程度の値上げになるものがありますが、平均すると7%程度の値上げの予定です。

食料品や電気料金なと、2022年4月以降500品目が値上げになりますが、住宅は日用品に比べてそもそも価格が高い上に、仕入れの原価に利益をのせて住宅を建築して提供しているだけに、金額に直すとそこそこの金額アップになると思います。

昨年2021年年初の木材が入ってこないウッドショックから数ヶ月遅れて昨年春頃から住宅会社各社が値上げしてきましたが、今年に入って値上げは一旦一服していました。しかし2022年4月以降の建築資材の値上げで、今年も徐々に数ヶ月遅れで住宅の値上がりになっていきそうです。

ウクライナとロシアの戦争もかなり住宅会社に影響が出そうですので、世界情勢や円安やアメリカの金利など、総合的に状況を見守ります。

少しでも安く住宅取得するためには

住宅価格がグングン買ってないほど値上げしていますが、少しでもお得に住宅を購入する方法としては、住宅価格は下がりそうにないですので、いつか計画されるのであれば早めに計画されることをお勧めします。

また土地から購入すれる方は、建物の次に高い土地で調整もできます。購入するエリアを安いエリアに変更したり、同じエリアでも面積や道路づけで土地の価格が変わるため、土地の条件で価格を抑えることも可能です。

住宅の方では面積や設備のグレードで価格を抑える方法もあります。

住宅ローン金利も今年に入って固定金利が上昇傾向ですので、住宅建築を検討されているかたは、早めに計画を勧められた方が少しでも有利な状況になっているのは間違えないです。

慌てて計画する必要はないですが、住宅のお手伝いをしている私の立場からすると、早く間取りを提案させていただいたり、早く金額を提示させていただくことで、少しでもお客様のお役に立てると思いますので、今後も間取りや金額提示はスピード感を持って提案していきたいと思っています。

特に私の場合、住宅の営業をしていますが、間取り作成や、お見積もり作成や、プレゼンの作成を1人で行っているので、ご相談を受けてから1日で仕上げることも可能ですので、お客様に少しでもお安くご提供できるようにするためには、ご判断いただける提案のスピードを上げることが最大のお役立ちだと最近特に感じています。

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