普段の業務で、注文住宅のお手伝いをさせていただいていて、電機配線も打ち合わせさせていただいていますが、10年前は無かった作業として、WiFiルーターの置き場所があります。
WiFiルーターの置き場は、スマートフォンやパソコンを使う時のネット環境が変わり、通信速度が遅いとイライラしてしまいがちです。
最近重要になってきているWiFiルーターの設置で、向いていない場所を4つご紹介します。
湿気を含む位置
水槽や花びん、土壁など湿気を含む物の近くはWi-Fiルーターの設置に向いていません。
Wi-Fiに限らず、電波は水に吸収されやすいという特性があるため、水槽や花瓶など水が入ったものが近くにあると、電波が弱くなります。
他にも、本や洋服など湿気で水分を吸収しやすいモノの近くも、影響が出る可能性があるため、湿気を含みそうなモノの近くへにWiFiルーターを設置しない方が通信環境が良くなります。
電子レンジやコードレス電話などの家電の近く
電子レンジやコードレス電話などの家電の近くはWi-Fiルーターの設置に向いていません。
Wi-Fiルーターが使用する2.4GHz帯の周波数は、電子レンジやコードレス電話などの家電にも利用されているため、電波同士の干渉が起きてWi-Fiの電波が弱くなることがあります。2.4GHz帯の周波数は他にも特定の医療器具、Bluetoothなどを使ったコンピュータの周辺機器があります。 しかし一番影響が出るのは電子レンジで強力な電磁気を発生するので電子レンジの近くにWiFiルーターを設置するのは特に避けた方が良いです。
金属製の棚や収納の扉の中などの見えない場所
金属製の棚や収納の扉の中などの見えない場所はWi-Fiルーターの設置に向いていません。
Wi-Fiに限らず、電波は金属に吸収されやすいという特性があるため、金属製の棚の中や機械の近くに置くと、電波が弱くなります。
また、金属でなくても、Wi-Fiルーターを収納することが考慮されてない収納の中や家具の中に、Wi-Fiルーターを見えない場所に隠すと、電波が遮られてWi-Fiルーターから離れた場所に電波が届きにくくなります。ただ収納の中にWIFIルーターを設置してスッキリさせたいという要望は多く、実際は収納の枕枕や可動棚などに設置することも多いです小さな平家など、WiFi使いたい場所からそれほど離れていない場合は、収納の中に設置することも多いです。WiFiルーターを収納する時は、棚は電波を通しやすい木や紙などの素材ででできた棚の方が通信速度は早くなります。
床や窓際、部屋のすみなど
床や窓際、部屋のすみなどはWi-Fiルーターの設置に向いていません。
Wi-Fiルーターから発信される電波はWi-Fiルーター中心に全方向に飛ぶという特性があるため、床に置いていると家具などに電波が遮られてWi-Fiルーターから離れた場所に電波が届きにくくなります。
また、窓際や部屋のすみなどに設置すると、円形に発信される電波の一部が窓の外に向いたり、壁に向いてしまい、電波の一部しか利用できなくなります。
WiFiルーターの設置に向いている場所
WiFiルーターの理想的な設置場所としては、1mから2m程度の高さで、できるだけ家の中心が理想的です。2階建て住宅などだと、階段の位置も関係しますが、Wi-Fiの電波をより遠くまで届かせるためには、電波の特性を考慮した場所にWi-Fiルーターを設置すると通信環境が良くなります。
また、最近はテレビでYouTubeやネットフィリップスなどの動画を楽しむ方や、インターネットを使ったゲームをテレビ画面で楽しみたい方が増えていて、WiFi接続ではなく、WiFiルーターと直結したいという人も増えています。テレビ配線する位置とWiFiルーターの設置場所を同時に決める場合もあります。
ちょっとた位置や棚や周りのおいているもので、通信環境が変わってきます。家具のレイアウトと同時にWiFiルーターの置き場を検討してみてください。
コメント