2023年6月以降、大手電力会社7社が電気料金の値上げになりました。四国電力では2023年6月の使用分から平均28.74%の値上げになります。
今回は四国電力の料金プランの見直しのヒントとなる情報をご紹介します。特にオール電化の住まいの方は料金プランの選択で金額の差が出やすいのでぜひ最後までご覧ください。
四国電力の家庭向け電気料金プラン
四国電力の電気の契約はいくつかプランがありますが、家庭向けのプランのうち、
「従量電灯A」と「従量電灯B」は2023年6月1日以降の使用分から電気料金が値上りがりしましたが、
「おトクeプラン」・「スマイルAPプラン」電化住宅に住んでいる人が対象の「でんかeプラン」・「でんかeマンションプラン」は2023年7月分以降の使用分から電気料金が値上りします。
普通オール電化ですと戸建てなら「でんかeプラン」、マンションなら「でんかeマンションプラン」で契約される方が多いと思いますが、6つの契約の中で「でんかeプラン」・「でんかeマンションプラン」は割高であることに気がつきました。
オール電化住宅の割引き
普通ガスを併用しないオール電化なら割引きしてくれると思いきやそれほど優遇されていません。
むしろ割高になる場合が大半です。
「でんかeプラン」・「でんかeマンションプラン」の場合は、
IHクッキングヒーターを設置している場合、電気料金を毎月5%割引で、
エコキュートや電気温水器を設置している場合、電気料金を毎月5%割引され、
IHクッキングヒーターとエコキュート、もしくはIHクッキングヒーターと電気温水器の組み合わせだと、電気料金を毎月10%割引となります。
しかし5%か10%の電気料金の割引より、そもそも料金プランの中で電気住宅向けの料金プランの買う電気の単価の金額が割高に設定されています。
あとで説明しますが、特に仕事がサービス業のような方で、土日や祝日が仕事の人にとっては割高の契約になっています。
本来のオール電化のメリットは深夜電力が安いので、夜間の安い時間帯の電気を使ってエコキュートや電気温水器でお湯を沸かして電気代を節約する料金プランでしたが、現在は原子力発電がフルに稼働していないのが原因で夜間の時間帯の料金設定が高くなっています。
火力発電だと電気のピークに合わせて稼働させたり停止したりと電力需要が多い時に必要な電気を発電させるような調整が可能ですが、原子力発電は一旦動かし始めると点検まで止めることができない発電方式なので、どうしても夜間の電気を作り過ぎてしまいます。
作り過ぎた電気を使ってもらうためにオール電化の住まいは夜間の電気料金を安くしていました。
しかし東日本震災以降はフルに原子力発電が稼働していないので、夜間の電気も主に火力発電の電気になっています。
原子力発電で作る電気より火力発電で作る電気は燃料価格の高騰で発電するコストがかかるため、オール電化住宅の夜間の電気料金の設定価格が値上がりしているのが原因です。
かつ平日昼間の単価も一般的に多く契約されている「従量電灯B」と比べて割高な単価に設定されているので、オール電化だと料金プランを見直しした方が電気料金が安くなる可能性があります。
電化住宅対応の料金プランが大幅な値上げ
一昔前の電化住宅の電気料金プランの夜間と休日の電気料金は1kwhあたり16円程度だったのが、2023年7月からはでんかeプランだと1kwhあたり33円79銭で、でんかeマンションプランだと1kwhあたり32円です。
一昔前の料金の2倍近くにまで高い料金設定になっています。
夜間と休日の電気が1kwhあたり32円や33円というのは一昔前の平日昼間の電気料金に近い単価です。
更に2023年7月分以降の使用分からの平日昼間の電気料金はでんかeプランだと1kwhあたり44円48銭で、でんかeマンションプランだと1kwhあたり46円72銭でかなり平日昼間の電気料金が値上がりしています。
オール電化で10%値引きがあったとしても1kwhあたり40円超えです。オール電化に適していると言われている料金プランを四国電力で契約して、平日昼間が1kwhあたり40円越え、夜間と休日は1kwhあたり30円程度かかるのであれば料金プランを見直した方が良いのでは?というのが今回の提案です。
オール電化でも「でんかeプラン」・「でんかeマンションプラン」以外の他のプランに方が電気料金が安くなる可能性があるからです。
オール電化で安くなる料金プラン
四国電力の電気料金プランの中でオール電化の料金プランより安い可能性があるのは「従量電灯B」です。
「従量電灯B」は平日日中や夜間電力という考え方ではなく、電気を使う量で電気の単価が上がっていく仕組みです。最初の120kWhまでは1kWhにつき27円26銭で、120kWhをこえ300kWhまでは1kWhにつき32円79銭で300kWhをこえると1kWhにつき35円71銭という料金設定です。
戸建て住宅で「でんかeプラン」の平日昼間の電気料金は、10%値引きがあったとしても1kwhあたり40円超えているので「従量電灯B」と比べると割高な単価です。「でんかeプラン」の夜間と休日は1kwhあたり30円程度で「従量電灯B」の121kwh以上の単価より高いので、平日に使う電気と夜間や休日に使う電気のどちらをよく使うのかで変わってきます。
ご自身の暮らし方で料金プランを見直すと電気料金が安くなる可能性があります。
平日昼間というのは9:00〜23:00で、夜間と休日というのは平日23:00〜翌日9:00までと、休日は終日です。
休日というのは土曜日、日曜日および祝日と、1月2日、1月3日、4月30日、5月1日、5月2日、12月30日、12月31日が休日の電気料金です。
お年寄りの方や専業主婦や自宅で仕事をされている方は「でんかeプラン」だと平日昼間の高い単価の電気をよく使うことになり電気の支払いが高くなってしまいます。
サービス業などで土日が仕事の人も夜間や休日の安い時間帯の電気は電気をあまり使わず、平日昼間の高い時間帯の電気を多く使うので「でんかeプラン」は割高になります。
そのような方は「従量電灯B」の方が電気料金は安くなります。
家族構成や暮らし方や働き方や太陽光発電の有無などで変わってきますが、オール電化で「でんかeプラン」のままだと7月から電気料金が1kwhあたり10円以上値上がりするために大きく出費が増える可能性があります。
四国電力からは料金プランの見直しの提案をしてきません。
電気料金が安くなる可能性が高いので電気料金のシュミレーションをしてみて「でんかeプラン」の料金プランと「従量電灯B」の料金プランと比較されることををお勧めします。
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