騙し・変貌【住宅業界の闇】私の決意

住宅会社選び

今回はいつもの住宅関連の情報やノウハウについてお話ししているような内容ではなく、今まで沢山のお住まいを私自身お手伝いさせていただいた経験を持ってしても、今一度自分の今後の仕事でのあくまでも私自身の個人的な決意についての内容です。

住宅業界の一部が垣間見れる内容です。

改めて決意したきっかけ

昨晩仕事から帰ってきて、何気なく晩御飯を食べながらTVを見ていました。そのTV番組はNHKのプロフェッション仕事の流儀です。最近仕事から帰る時間が23時を過ぎることが多く、午後10時30分からはじまるNHKのプロフェッショナル仕事の流儀を見れてませんでした。この番組自体前回見たのが6月の回で、東京オリンピックマラソン代表の大迫選手の放送を見てからなので半年ぶりでした。

昨日のプロフェッショナル仕事の流儀はウエディングプランナーの佐伯さんが紹介されていました。全く存じない方なのでしたが感動しました。

ウエディングプランナーという仕事は正直どのような仕事なのかあまり分かっていませんでした。私自身も結婚式や披露宴は行いましたが、ウエディングプランナーの方と打ち合わせをしたという記憶はなく、単に会場でいつも行われている段取り通りのウエディングでした。その会場で準備されていたいつも行われているウエディングで私自身は十分に感動しました。

そんな感動で優しい気持ちになれるウエディングを、更に追求されているのがプロフェッショナル仕事の流儀で紹介されていた佐伯さんの仕事に取り組む姿勢でした。

佐伯さんは自動車の営業職などもされたことがあり、営業の世界は数字に追われたり、上司から激しく怒られたりすることがよくある世界で、人間不信になって悩まれたりされていたそうです。精神的に追い詰められ仕事に行くことができなくなった中、佐伯さんが見つけたのウエディングの仕事の募集でした。幸せな優しい気持ちに触れ合えると思ったそうです。

佐伯さんのウエディングプランナーとしての取り組みはいつも真剣で、とことん挙式される方の人生をヒアリングされ、生い立ちや環境や、普段カップル同士でもなかなかお互いがお互いのことを語らないような内容も上手に聞き出していておられました。そのヒアリング能力は半端なくウエディングに反映されている素晴らしい仕事ぶりでした。番組の中では最初あまり乗り気でなかったお嫁さんが、だんだんウエディングに取り組む姿勢が変わってきて、最後は感動に繋がっていくというようなドキュメンタリーが紹介されていました。さまざまなウエディングをプロヂュースされていて、いつも佐伯さん自体が結婚式の中で感動して涙されているのも印象的でした。

今日という日が、未来へのお守りになるように。」と旅立つふたりへ贈るという佐伯さんの思いに感動しました。

住宅業界の現状

私も住宅の仕事をしていて、佐伯さんの過去の自動車の営業をされていた時のように、上司からの激しい叱咤激励の言葉を聞くことがよくあります。不動産業界や住宅業界では激しい罵声が飛び交うのは日常にあるような業界です。令和になってもいまだに高圧的な言葉が飛び交う業界で、人格を否定するような言葉が飛び交います。

上司にとって数字の達成が自分の成果になるからです。

お前のために言ってやっているという上司をよく見かけますが、怒られている本人は、精神的に圧迫を受けながら大声で人格否定をされているので、思考能力がなくなり、自分で考えることができず、仕事にいきたくなくなる状態になってしまうので、営業のシーンでもどうしても笑顔になれず負の連鎖でさらに営業成績が悪くなります。

お客様にとって住宅を建ててえいくことは楽しいことのはずなのに、普段から怒られているので営業は楽しいはずの打ち合わせが暗い表情になってしまい、お客様も楽しくないので契約してくれないと言ったことがおきます。

大抵の上司は自分の武勇伝を語り、なんで何度言ってもできないんだと大声で怒鳴り散らし、営業の人格否定をしてしまっています。最近よく思うのは上司が人を人格否定して傷つけているのを全く気がついていないので、本人の自覚がないので悪気がないのだと感じます。上司は目標数字の達成が最大限の興味なので、部下の営業は怒られたくないため、場合によってはお客様にウソをついてまでも契約優先で商談してしまったりします。よくSNSでも住宅営業に騙されたみたいな内容を見ます。

また上司から圧迫的に数字を求められるために、一旦契約してしまうと、急に営業は次の契約を取らないとダメなので、契約後のフォローが悪くなります。これもSNSでよく見かけますが、契約後に営業担当の態度が変わってお客様が後悔しているというケースです。

また闇が深いのが上司に怒られていないケースでも、住宅業界は成果主義のために、売れば売るほど所得が高いことから、嘘をついてまでも契約させたり、契約後に態度が変わってしまう住宅営業もいます。

一般的に優秀な住宅営業は年収1000万円を超える場合も多く、稼ぎたいという思いだけの住宅営業がいることも確かです。

住宅業界があまりよく思われていないのは業界の体質に関係していると思います。

私は業界最大手のハウスメーカーと、木造最大手のハウスメーカーとこだわりの工務店で働き、現在はローコスト住宅会社で働いています。住宅会社は転職率が高いのですが、ほとんどは人間関係で悩んで転職してしまいます。特に営業は受注が取れなかったら、人格否定され罵声をあび、追い込まれます。

私は現場監督や設計の仕事そしたことがあり、現在は営業の仕事をしています。住宅会社の中でもさまざまな職種を経験しましたが、住宅はクレーム産業と言われるくらい精神的に辛いことがあります。以前勤めていた住宅会社では設計の責任者が自殺してしまったということも経験しました。営業でなくても辛いことが起きたりする場合もあります。

ただ全ての住宅会社が精神的に辛い状態で働いているわけではありません。私は過去に赤字になったお店を任されて店長になったことがあります。そこで私が取り組んだのは、営業・設計・工事・事務の方々のそれぞれに感謝を伝えたことでした。私自身はマニアックなので一級建築士やインテリアコーディネーターや宅建などを取得しましたが、人間的にダメなところもたくさんあります。ミスしてしまう時もあります。誰しも完璧な人はなかなかいません。完璧でない私だからこそ、一緒に働いてくれる人を責めることはできません。不得意なことはみんなでカバーしあって業務を進めていけばいいんです。みんなで学園祭を盛り上げるのと同じです。毎日しぃ奥歯に来てくれるだけでもありがたく感謝して、その思いを伝えて、うまくいってないことがあったら寄り添ってみんなでどうやったらお客様が喜んでくれる住まいになるか工夫したらいいだけです。

働いてくれるみんなが働きやすい環境になるように無駄な仕事は無くしたり、問題点がないか早く見つけて、その人を責めるのではなくどうやったらうまく解決できるのかに寄り添ってお手伝いしたり、みんなに協力してもらっていました。そうすることで赤字だった店が1年で黒字になり、2年目は大きく黒字になりました。みんなが楽しく生きがいを持って働いてもらえるように常に感謝の気持ちを声がけしたら、業績が上がり、みんなの給料も上がりました。

満足を上回る感動を目指す!

住宅会社のあまりよくない体質で働いていて、昨日プロフェッショナル仕事の流儀をみて改めて思ったのが、本来はお客様はこれから長く住む住宅を建てていくのに、楽しく住宅を作り、高い金額なので失敗したくないと思ってらっしゃると思います。

ウエディングプランナーの佐伯さんが、とことん挙式される方の人生をヒアリングされ、生い立ちや環境や、普段カップル同士でもなかなかお互いがお互いのことを語らないような内容も上手に聞き出していておられて、見習うべきただ改めて感じました。

お客様の気持ちに寄り添い、さらにプロとしてお客様に想像を上回る住宅に仕上げることを生きがいにすべきだと思いました。

12月に2棟お引き渡しをさせていただいたのですが、2棟とも偶然にお引き渡しの日にその町のおいしいお菓子をいただきました。その二組ともたくさんの住宅会社で検討された上で、結局私を選んでくださり、お引き渡しの日においしいお菓子をいただきました。2組とも私と出会ってからも、他の住宅会社で検討されていて、上司から競合していること事態営業力がないと叱咤激励で怒られました。結果的にご契約いただき、お引渡させていただき、満足していただけているとは思いますが、昨日のプロフェッショナル仕事の流儀の佐伯さんの仕事ぶりを見て、満足ではなく感動していただける域までの仕事をしなきゃと感じました。

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