注文住宅【住んでみて後悔7つ】対策解説(電気配線・収納・暑い・寒い・広さ・生活動線・明るい・暗い・音)

間取り

敷地条件や家族構成や予算がそれぞれ違うオーダーメイドとなる注文住宅は、完成品を見て購入する商品と違って、一からつくっていく楽しさが大きい半面実際に住むまで気づかない失敗が起こりがちです。

計画段階では気が付かずに後悔してしまうことや、逆に必要と感じたけど住むと不要で結局費用が無駄になってしまうようなことが起きることがあります。そこで今回は住んでみてからしまった感じる7つを、失敗の多い順にご紹介します。

後悔No.1 電気配線

生活のしてみるとスイッチやコンセントの配線計画は便利さを大きく左右して、住んでみてストレスを感じやすい失敗です。

プランニングの後半で決めることが多いために打ち合わせが雑になったり、窓やドアの関係で思ったようにつけれないことになりがちですので、間取りの検討段階から配線計画を平行して検討すると失敗しにくくなります。

電気の配線計画で失敗しやすい例

  • もっとコンセントの数を増やして、位置も使いやすいところにすればよかった。
  • 家電からコンセントまで動線をまたぐ形で設置してしまったのでコードが邪魔になる。
  • 図面上では十分と思ったが、足りなかった。
  • 机の近くや、壁の両端にもつければよかった。
  • 家具の位置が決まったとき、差したい場所にコンセントがなかった。
  • コンセントは多いほうがいいと思って多くつけたが、全部は使っておらず、無駄だった。
  • 日が暮れると外で活動しにくく屋外の照明をつけなかったのは失敗だった。
  • Wi-Fiルーターの位置が悪く電波が不安定だった

過去の動画で失敗No.1【コンセント】完全ガイド(忘れがち・新提案)という動画や、

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【Wi Fiルーター】設置に向いていない場所

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という動画で詳しく解説しています。そちらの動画を見ていただくと失敗しにくくなると思いますので是非参考にしてください。

間取りが確定してからでは電気配線を変更しにくいケース

  • 開口部が多すぎ(スイッチやコンセントをつける壁が無い)
  • ドアの開き勝手や引き戸の引き込みの関係で付けれない。
  • 効率よくエアコンを効かせるのに、エアコンをつけたい位置に壁がない。
  • エアコンの室外機を置けないので思った位置に取り付けれない。

このようなことにならない様に、間取りの段階から電気の配線計画をイメージすることをお勧めします。

スイッチやコンセントの「高さ」を検討

  • 机の上と下のどちらが使いやすいか
  • ペットが誤って触れにくい高さ
  • 高齢者や障害者や子供が使いやすい高さ

後悔No.2 収納計画

十分な広さや収納の量をとるだけでなく、収納内部のつくりや収納場所も大事です。

モノを出す・使う・しまうシーンを生活の動作をイメージしながら適材適所の収納を検討します。

収納の失敗しやすい事例

  • クロゼットをもう少し大きくすればよかった。
  • 玄関にシューズクロークをつくればよかった。
  • 玄関にコート掛けをつくれば便利だった。
  • 収納より広さや吹抜けを重視したが、住んでみると収納の方が重要だと感じた。
  • ファミリークロゼットをつくればよかった。
  • パントリーを広く取ればよかった。
  • 家族が増えたときの収納スペースを考えていなかった。

収納で失敗しない方法

  • 服や靴や生活雑貨の収納スペースは、現在の住まいと比べて十分か検討。
  • 収納内部に収納できる有効の幅・奥行き・高さを図面に記入しておく。
  • 有効のスペースの中に収納したいモノが入るか検討。
  • 収納の位置はモノを使う場所から収納する場所までは近いか検討。
  • 収納を使う時の動線はスムーズか検討。
  • 収納の場所は家族全員がわかりやすいつくりになっているかも検討。
  • よく使う、よく出し入れするモノは手の届きやすい高さに収納できるか検討。
  • 収納扉は開き戸、引き戸、折れ戸など、使いやすいものになっているか検討。
  • オープン収納の場合は見え方によって丸見えになって困ることはないか検討。
  • 収納内部に照明やコンセントを設置する必要があるかなど検討。
  • 屋外の収納は大丈夫か検討。

失敗例として折り畳みのハシゴがある屋根裏収納は作ったけど面倒で費用がかかった割にほぼ使いわないというように、普段あまり目線に入ってこない収納は結局無駄だったというようなことはありがちです。

後悔No.3 暑さ・寒さ

住まいの高気密・高断熱化が進んでいますが、それでも暑い・寒いは後悔しやすいポイントです。

暑い・寒いの失敗の具体例

  • 吹抜けにしたからか寒く感じる。
  • リビング階段で、冬は上から冷気が下りてきて寒い。
  • 室内をオープンな間取りにしたため寒い。
  • リビングに大開口の窓をとり開放感はあるが夏は暑すぎ。
  • 玄関とリビングが近く、玄関から入る冷気がリビングに伝わってくる。

暑い・寒いの対策

  • それぞれのフロアの図面を重ねて、立体的に熱の動きを予測。
  • 窓の位置や大きさを考慮して、窓から入る日差しを検討。
  • 吹き抜けや広いリビングなどオープンな空間は、空気の量に適した冷暖房器具になっているか検討。
  • 広い空間は真夏や真冬の対策で間仕切りできる間取りを検討。

屋根の軒の出や庇の長さ長いと、夏は日が入りにくく、冬はよく入るようになり日本の気候風土に適するため、軒の出がや庇が深い設計になっているか検討すること有効です。

後悔No.4 部屋の広さ

部屋の広さは結構難しく、狭すぐても広すぎても不便になりがちです。

住まいという限られた面積では、スペースの配分が重要でそれぞれに適した広さをとるには、優先順位づけを明確にすることが重要です。

部屋の広さの失敗の具体例

  • 部屋の数が足りず、もう1部屋つくるべきだった。
  • リビングをもう少し広くすればよかった。
  • 坪数を増やしてでも部屋を広くすべきだった。
  • 単純に一つ一つの部屋が狭すぎた。
  • トイレ、脱衣室、浴室などの水まわりを広くすれば良かった。
  • 毎日使う癒やしの空間を広くすべきだった。
  • スタディーコーナーが広すぎて持て余すので、一部を収納にすればよかった。
  • 収納をたくさん撮ったが、結局は使わないものが増えるゴミ箱だった。

部屋の広さに対して検討すること

  • 将来のライフスタイルの変化に合わせて部屋の広さを変えやすいか検討。
  • 家族が長い時間を過ごす空間にたっぷりとスペースが取れているか検討。
  • 置く予定の家具や家電などを、図面に書き込んで広さを検討。
  • 広すぎてモノを取りにくい、家事がしにくいなど不便なところはないか検討。
  • 人と人がすれ違うことの多い玄関や廊下は十分な幅が取れているか検討。
  • 洗濯機から物干しまでの通路は、洗濯カゴなどを持って通れる広さか検討。
  • ドアや収納扉を開けた状態で、使う家具を置いても余裕があるか検討。
  • ドアや引き戸や間仕切りの開け閉めしても空間が問題ないか検討。
  • 洗面所やトイレにストックやタオルなどを置く広さがあるか検討。

置きたい家具や暮らし方がある場合は、早い段階で家具のサイズや暮らし方を設計者に伝えてください

後悔No.5 生活動線

暮らしやすさへの影響が大きい生活動線は、間取りの段階から間取図上を歩くつもりで、家族全員や来客の動線をチェックしてください。

生活動線の失敗例

  • 玄関に手洗いをつけたが、手を洗う人と靴を脱ぐ人がぶつかる。
  • 洗濯機置き場から物干しまでが遠く疲れる。
  • ファミリークロゼットは洗濯機のある1階につくればよかった。
  • ウォークインクロゼットを寝室の奥につくったが、ランドリールームから遠く、洗濯物の片付けの負担が大きい。
  • キッチンとダイニングテーブルをくっつけて横並びにしたが、キッチンに出入りするとき、ぐるっと遠回りになり移動がしづらい。

生活動線で検討すること

  • 起きてから寝るまでの動線を書き込んでみて、不便なところはないか検討。
  • 朝の身支度など、家族の動線が集中して混雑するところはないか検討。
  • 家族が集まって過ごす空間は、それぞれの個室と行き来しやすいか検討。
  • 家族が来客のいる空間を通らずに移動できるような工夫はあるか検討。

平日と休日でよくある行動パターンが違う場合は早めの設計士に伝えてください。

後悔No.6 明るさ・暗さ

光の入り方は窓の大きさ周囲の建物などによっても変わり、季節ごとにも異なる。さまざまなシーンを想像してチェックします。

明るさ暗さの失敗例

  • 南北に長い平屋で、家の中心に光が届かず、日中でもとても暗い。
  • 収納のすぐ前に照明が無く、中が見えづらく不便。
  • 階段に窓が無く日中でも照明が必要。
  • 窓が少なく、自然光をもっと取り込む工夫をすればよかった。
  • 明るい家にしたいと思っていたが実際に暮らしてみたら眩しすぎた。
  • 西日が差し込んでテレビが見ずらい。

明るさ暗さで検討すること

  • 外壁に接しない部屋や通路に自然光を取り入れるための工夫があるか検討。
  • 窓によって家具の日焼けが気にならないか検討。
  • テレビの位置と窓の位置の関係が大丈夫か検討。
  • 視線を遮りつつも光を入れたい場合は、目線を外したスリット窓などを検討。
  • 時間や季節によって無軽さが大きく変わることを検討。

窓の大きさや位置開放感や収納量や電気配線や省エネ性能にも影響するので十分な検討が必要です。

後悔No.7 音の伝わり

室内での足音、話し声、テレビの音、食洗機や洗濯機の音、外のクルマの音など、音の発生源との配置を十分に検討しないと大きなストレスになりがちです。

音の伝わり方の失敗例

  • 吹抜けリビングは2階まで声が筒抜けになってしまう。
  • トイレやお風呂を使用している音が聞こえすぎてストレスになる。
  • 2階でトイレを流す排水音が1階のキッチンに聞こえてくるのが不満。
  • 寝室の真下をリビングにして失敗
  • 早く寝たいとき、リビングの音が気になる。
  • リビングと寝室が隣り合う間取りにしたため、リビングの壁掛けテレビの音が寝室によく響いてしまう。
  • ドアのないオープンな書斎をつくったが、仕事が在宅になり、家中の音が聞こえて集中できない。
  • 寝室の位置が幹線道路に面していて音で眠りが浅い。

音の伝わり方の失敗を防ぐ方法

  • 図面の中で音の出る箇所に印をつけて、左右や上下の音の伝わりを検討。
  • 人通りの多い道路沿いなどの場合は、静かに過ごしたい部屋の優先順位を決める。
  • 間仕切り壁に断熱材を検討

具体的な音のイメージをすることも重要で、子どもが走りまわる足音、キッチンの換気扇や食洗機、洗濯機の運転音、浴室やトイレの排水音、楽器など、音の発生源をリストアップして、音の発生源の近くにリビングや寝室、客間などが接していないか図面をチェックしておくと安心です。

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