「 コンドラチェフ波動」という長期的な経済変動の考え方から、世の中の景気の波から住宅ローンの金利に対して影響する可能性について解説します。
金利60年サイクル説
私のYouTubeチャンネルの過去の動画で「【変動金利】歴史から見るとついに上昇か?!」という動画で、歴史ではフランス革命から約60年サイクルで金利が上がったり下がったりしている歴史をご紹介しました。
金利60年サイクル説の60年を更に分解すると20年と40年に分解でき、20年で金利が上がり、次の40年で金利が下がったりなどの繰り返しの歴史があります。1981年頃に金利がピークを迎え、2021年に40年経過したことで、次の20年で金利が上がるサイクルになっているとご紹介しました。
60年サイクルで金利のピークをみると、いずれも戦争や動乱が関係していて、
- 1797年:フランス革命~ナポレオン戦争
- 1861年:南北戦争が勃発
- 1920年:第一次大戦終了直後
- 1981年:イラン革命~第二次オイルショック直後
戦争や動乱に連動して金利の上がり下がりのピークがあります。
金利の上昇期間と後に続く下落期間の長さの20年と40年のサイクルもほぼ一致していて、見事に約60年サイクルで金利が上昇しています。

直近では1981年から40年に渡り世界的にデフレで低金利でしたが、次の20年に向けて見事にコロナウイルスやウクライナ情勢で、世界的にはインフレになり金利が上がり始めました。
フランス革命から続く60年サイクルの金利のサイクルとは別に、「コンドラチェフ波動」が60年サイクルで金利が上がり下がりしていることに近い同じような動きになっています。
コンドラチェフ波動とは
「コンドラチェフ波動」は、経済や社会の長期的な変動を示す一種の経済周期理論です。
ソビエト連邦の経済学者であるニコライ・コンドラチェフによって1920年代に提唱された理論です。

「長期波動」「大循環」とも呼ばれます。
コンドラチェフは、長期的な経済変動が約50〜60年周期で起こることを観察しました。
この周期的な動きは産業部門の発展と衰退に関連しており、特に投資と需要の増加、景気拡大の収縮のサイクルと関連していると主張しました。
「コンドラチェフ波動」は、経済の生産、雇用、資本投資などの様々な要素の長期的な変動を予測するために使用されています。これにより、経済の景気循環や発展の長期的なパターンを理解し、ビジネス戦略や政策決定に役立てることができるという理論です。
周期のフェーズ
一般的には、「コンドラチェフ波動」は次のようなフェーズから構成されます。
- 上昇期 経済が成長し、投資や生産が増加します。
- ピーク期 経済の成長がピークに達し、需要や投資が頂点に達します。
- 下降期 経済が減速し、需要や投資が減少します。
- トラフ期 経済の成長が最低点に達し、低迷状態が続きます。
これらのフェーズは、50~60年のサイクルで繰り返されるとされています。
金利60年サイクル説と同じスパンのサイクルで産業が発展・衰退し、景気循環サイクルとなっています。
産業革命から現在まで4~5つの波
「コンドラチェフ波動」では産業革命から現在まで4~5つの波があったといわれています。
第1波が「蒸気機関、紡績」
第2波が「鉄鋼、鉄道」
第3波が「化学、電気、自動車」
第4波が「エレクトロニクス、原子力、航空宇宙」
第5波を「コンピューターを基盤としたデジタル技術、バイオテクノロジー」
現在は第5波が終わりに差し掛かっているといった見方や、現在も第4波が続いていて、これから「ライフサイエンス、人工知能、ロボット」がけん引する第5波が来るといった見方があります。
私が感じるのは、chatGPTやAiや自動運転やロボットなど、今まで人が作業していたことが不要になってきているイノベーションを感じます。人の作業が減っていくというのはまさしく時代を変える産業の革命たと言えます。
今までは多くの労働力が必要で多くの人が中流階級の暮らしだったのが、人の作業が不要になり仕事が減ることで所得が減る人と、chatGPTやAiや自動運転やロボットなどの新しいテクノロジーを開発したり、有効に利用する人が、巨大な富を得ることで、経済格差が開く可能性が大きいと思われます。
多くの庶民の所得水準は上がらず、実質賃金が下がったとしても、莫大に富を得た人を合わせた平均所得からすると、経済が成長し、投資や生産が増加する、「コンドラチェフ波動」での上昇期になっていくかもしれません。
日経平均株価が4営業日連続でバブル後最高値更新し一時3万2700円台まで上昇して、バブル超えになっていたり、アメリカでインフレが止まらないのもコンドラチェフ波動の可能性があるかもしれません。コンドラチェフ波動と戦争や動乱が関係している金利60年サイクル説と合わせて、金利がいつ上昇したとしても、歴史的なサイクルから不思議ではないかもしれません。
周期説は正しいのか?
「コンドラチェフ波動」の理論には賛否があり、その正確性や予測能力については議論があります。誰も未来を予測できないので当然です。
戦争や動乱に連動して金利の上がり下がりする金利の60年サイクルも全く同じで、金利の未来を予測することはできません。
首都直下型地震や富士山の噴火や、南海トラフ地震についても過去の歴史で一定間隔で発生した災害をご紹介しましたが、地震や火山活動もちょうど災害が起きてもおかしくないサイクルになっているとはいえ、今の化学では次の地震や火山の噴火を予測できません。
むやみに今後を過ごすより、未来について過去の歴史から学んで、過去には一定サイクルでこのようなサイクルがあったことだけは頭の片隅におきながら、次の時代がどうなっていくのか将来に答え合わせできる準備が必要に感じます。
変動金利の住宅ローンは大丈夫か?
住宅ローンの話題でテレビでも時々拝見する方のYouTube動画で、変動金利の住宅ローンはバブルが3回きたら固定金利と同じことになるのでそれは考えにくいため変動金利をお勧めしていました。
直近の40年からすると正しい考え方です。
その考え方が正しいかもしれませんが「コンドラチェフ波動」や「金利60年サイクル説」では金利が上がってもおかしくないサイクルになっていることを、どこか頭の片隅に置いて住宅ローンを選択されることをお勧めします。
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