【変動金利住宅ローンに影響】金利引き上げ今年は年3回か?2024年12月確率70%【追加利上げ】

ニュース・税制・法令

変動金利の住宅ローン金利に大きな影響となる政策金利が、今月の金融政策決定会合で、バブル経済のピーク期だった1989年以来の年3回の金利引き上げになる可能性が高くなったとBloombergが報じている記事をご紹介します。

31ヶ月連続で消費者物価2%の伸び

日本銀行が金融政策の正常化を進めるのに必要な経済・物価情勢がそろいつつあり、追加利上げが射程圏に入ったとBloombergで報じています。

今月の金融政策決定会合で実施すれば、バブル経済のピーク期だった1989年以来の年3回の金利引き上げとなる見通しです。

鍵となる生鮮食品を除くコアCPIの消費者物価は10月まで31カ月連続で日銀目標の2%を上回り、賃金動向を反映しやすいサービス価格も改善が続いています。

人手不足や好調な企業収益を背景に高水準の賃上げが実現する中で、賃金と物価の好循環を示す賃金コストを価格に転嫁する動きは着実に広がっています。

日本銀行は経済・物価見通しが実現していけば、利上げで緩和度合いを調整する方針を示しています。

エコノミストの見解

植田総裁はデータは想定通りで利上げが近づいていると発言しており、12月18日、19日の会合では12月13日公表の日銀企業短期経済観測調査などの指標や不確実性が増す海外経済を直前まで見極めた上で政策を決定する見通しです。

日本銀行出身の岡三証券の中山興チーフエコノミストは、日銀は「これまで想定通でいけば利上げをすると言ってきた。それを示す材料はたくさんある」とし、追加利上げのタイミングは今月の会合と予想しています。

植田総裁は先月11月28日の日本経済新聞とのインタビューで、追加利上げ時期は「データがオントラックに推移しているという意味では近づいているといえる」と述べています。

日銀は7月会合での利上げ以降も経済・物価は想定通りとの認識を維持しているものの、9月と10月の会合ではいずれも政策を据え置いており、時間の経過とともに緩和度合いが強まりやすい状況になっています。

今年2回金利を引き上げても消費者物価は上昇

2023年4月に就任した植田総裁の下で、日銀は今年2024年3月にマイナス金利を解除して17年ぶりの利上げに踏み切り、7月にも政策金利を0.25%程度に引き上げています。

今月会合で0.25%利上げすれば、0.5%と2008年以来の水準に上昇します。

年3回の利上げが行われた35年前には、当時の政策金利だった公定歩合が2.5%から4.25%に引き上げられています。

3回目は日経平均株価が当時の最高値3万8957円44銭を付ける4日前のクリスマスに行われています。

翌年の2回の利上げで公定歩合は6%台に上昇し、急激な金融引き締めによってバブル経済は崩壊しました。

日経平均が最高値を更新したのは今年2024年2月でしたが、7月にさらに政策金利を引き上げても物価上昇は変わっていません。

それほど現在の物価上昇は強い流れです。

12月に金利追加利上げ確率70%

前回の動画でご紹介している通り、大半のエコノミストが来年1月までの追加利上げを見込む中で、金融政策予想を反映するオーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS) 市場では、日銀が12月会合で政策金利を0.5%に引き上げる確率が、11月初めの30%程度から今月12月2日には一時70%近くに上昇しています。

利上げ観測の高まりから、2年国債利回りは一時2008年10月以来となる0.625%まで上昇しています。

12月会合の結果が公表される数時間前には米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を発表し、4年半ぶりの9月、11月に続く3会合連続の利下げを決めるかが焦点となります。

岡三証券の中山氏は、米国が利下げする一方、日銀が現状維持となれば日銀の慎重さが目立つことで円安が進行するかもしれないとし、「困惑を呼び、市場を不安定にする可能性もある」とみています。

追加利上げをしても、しなくても影響が出る

国内の経済・物価・賃金動向が金融政策の正常化を促す一方で、トランプ次期米大統領の政策の影響を含めた海外経済の不確実性はむしろ高まっています。

トランプ氏は早速、中国からの輸入品に追加で10%、メキシコとカナダに25%の関税を課すと表明した。

今後もどのような政策を打ち出してくるのか、来年1月の就任を控えて警戒感が強まりやすくなっています。

植田総裁は先月11月18日の講演で、賃金と物価の好循環の強まりが見通し実現の鍵を握ると指摘しています。

2025年の春闘を巡っては、連合は今年と同じ「5%以上」を賃上げ目標に掲げており、政労使の枠組みにおける賃上げに向けた環境整備も進み、今年に続く高水準の賃上げを既に表明した大企業もありますが、世界経済の先行きに一段と不透明感が広がれば、賃上げ機運の高まりに冷や水を浴びせかねません。

また、少数与党となった第2次石破内閣でキャスチングボートを握る国民民主党の玉木代表は、日銀は来年3月まで利上げすべきではないとの見解を表明しています。

石破総理は先月11月29日の所信表明演説で、政権運営に関して「他党にも丁寧に意見を聞き、可能な限り幅広い合意形成が図られるよう取り組む」と配慮を示しています。

利上げをすれば企業や個人の高額な消費に対しては水を刺すことになり、利上げをしなければ円安が進行し来年も物価上昇する局面での舵取りの動向に目が離せません。

しかし11月初旬に比べて12月の政策金利は追加利上げになる可能性が7割まで高まっているとは言えます。

YouTube動画で見る

YouTube版はコチラ

コメント

タイトルとURLをコピーしました