「住宅ローン控除」は一般的に「住宅ローン減税」と呼ばれることが多いですが、自営業以外の勤め人場合は１年目は税務署で確定申告の手続きをしないと減税が受けれません。勤め人の場合は2年目以降は職場の年末調整で申請できます。自営業の方は住宅ローン控除が受けれる期間は毎年確定申告で申請します。
令和3年度の住宅ローン控除の申請期間
昨年が確定申告の期間が新型コロナウイルスの影響で通常より長い期間の申請期間でした。
ただ今年は例年通りの1ヶ月の期間に申請する必要があります。
国税庁の発表では今年の住宅ローン控除の申請期間は令和４年２月16日(水)から３月15日(火)までの1ヶ月です。
1月に入ってから、またコロナウイルスも新種のオミクロン株の急激な拡大でコロナウイルス第６波が来て、期間の延長がある可能性もあります。
今のところは発表されている申請期間は１ヶ月のため早めからの準備をお勧めします。
住宅ローン控除は用意する書類がいくつかあり不足書類がないように用意する必要があります。
必用書類① マイナンバーが記載されている書類
マイナンバーが記載されている書類の用意が必要です。
マイナンバーカードか通知カードが必要になります。
通知カードは2020年5月25日以降に発行される場合は個人番号通知書になります。
マイナンバーカードか通知カードが手元にない場合はマイナンバー記載の住民票写しか、住民票記載事項で代行できますので市区町村役場で用意します。
ただ、通知カードや個人番号通知書は再発行ができず紛失している場合は市区町村窓口にその旨を届け出ることが求められます。
必要書類② 建物の登記事項証明書
建築した建物の登記事項証明書が必要です。建物の登記簿謄本とも呼ばれています。
この書類は最寄りの法務局か法務局出張所に申請すると取得できます。
必要書類③ 土地の登記事項証明書（土地を取得した場合のみ）
建物を建築した土地を取得した場合や、建売住宅などで土地を一緒に取得した場合は、土地の登記事項証明書を法務局か法務局出張所で申請して取得します。
必要書類④ 源泉徴収票(給与所得者の場合)
給与所得者の場合は源泉徴収票が必要です。
勤務先から住宅を購入した年の源泉徴収票を用意します。
必要書類⑤ 工事請負契約書か不動産売買契約書の写し
工事請負契約書か不動産売買契約書の写しが必要になります。
新築工事とリフォーム工事の場合は工事請負契約書の写し、
建売住宅など住宅を購入した場合は不動産売買契約書の写しになります。
ここでいう「写し」とはコピーのことです。
工事請負契約書や不動産売買契約書には収入印紙を貼っておく必要があります。印紙を貼っていないと印紙税法違反になります。コピーをする前に印紙が貼ってあるか確認が必要です。
契約書は「建設会社の契約書」と「契約者の契約書」の2通同じものがありますが、建設会社側の印紙は建設会社の費用負担で、契約者側の印紙は契約者の負担になります。
現在は請負契約に貼る収入印紙には軽減措置があり、その金額は国税庁のサイトのコチラから。
必要書類⑥ 住宅取得金に係る借入金の年末残高証明証
住宅取得金に係る借入金の年末残高証明証が必要です。
この書類は住宅ローンを借りた金融機関から年末頃か1月下旬までに郵送で送られてきている年末の借入残高が記載されている証明書です。
必要書類⑦ 住宅の性能を証明する書類(該当する場合のみ）
建物の性能が一定の性能で申請している場合は、その性能を証明する書類が必要です。一定の性能を証明できる書類があると、通常の住宅ローン控除より少しだけ多く住宅ローン控除が受けれます。
取得した住宅が
「認定長期優良住宅」の場合は長期優良住宅の認定通知書の写し、
「認定低炭素住宅」の場合は低炭素住宅の認定通知書の写し、
「一定の耐震基準を満たす中古住宅」の場合は耐震基準適合証明書又は住宅性能評価書の写しが必要になります。
この性能を証明する書類は建築会社か不動産業者から入手できます。
必要書類⑧ 住宅借入金等特別控除の計算明細書
住宅借入金等特別控除額の計算明細書が必要です。
国税庁の公式サイトからダウンロードして入手するか税務署に備え付けられています。
必要書類⑨ 確定申告書
確定申告書の用意が必要です。
国税庁の公式サイトからダウンロードして入手するか税務署に備え付けられています。
この確定申告書は
会社員などで所得の種類が「給与所得」「公的年金等、その他の雑所得」「配当所得」「一時所得」のみのかたは確定申告書A、
それ以外のかたは確定申告書Bを入手します。
以上が住宅ローン控除に必要な揃える必要のある書類です。
YouTubeチャンネルで昨年版の確定申告書の記入方法を解説
昨年の確定申告の時には、私のYouTubeチャンネルで住宅ローン控除の書類のインターネットでの記入方法を解説しました。今年も今年度版の記入方法の動画をアップ予定です。アップされるまでの間は、昨年の動画を参考にご覧になって頂きどのようなものなのか感じを見ていただけると幸いです。
今年度版の動画をまた後日アップしますので、YouTubeチャンネルを登録していただけますと嬉しいです。
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